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2012.05.16 (Wed)

シリアルNo.014 製作後記

グランビル滝原さんラモシオンさんのご支援&ご協力を得て、総ヒノキ造りギター(あるいは純国産材ギター)が完成しました。

完成★仕様★

 【Body Size】 PARLOR GUITAR(弦長630mm)
 【Top】 尾鷲ヒノキ単板  【Side & Back】 尾鷲ヒノキ単板
 【Neck】 尾鷲ヒノキ(3P) 【Inside the Box】尾鷲ヒノキ
 【Finger board】ケヤキ 【Head plate & Heel cap 】ケヤキ  
 【Rosette & Binding】ケヤキ+シナ【Purfling 】シナ
 【Nut 】象牙 【Saddle 】牛骨 【Bridge pin 】TUSQ


2012年1月29日にグランビル滝原さんから材料をいただいてから、2012年5月6日の一応の完成(ロッドカバー作成及び最終仕上げ除く)まで、おおよそ3ヵ月。材料の切り出しからしたことを考えると、かなり短期間で完成することができました。

着手前の記事にも書きましたが、今回のギターは、2011年11月に、ラモシオンさんに遊びに行った時に、「尾鷲ヒノキで作ったカホン、いい音してるんですよ。このヒノキでギターを作れないですかねえ?」というお話があって、「できると思いますよ。ぜひやりましょう。」って感じで盛り上がったことから始まります。

年が明けて2012年1月、ラモシオンさんからGranville滝原さんに、その話をしていただいたところ、「ちょうど乾燥させてあるヒノキがあるので、気に入ったものを持って行ってもらっていいですよ」とのありがたいお話をいただき、ヒノキギターの製作に着手することができました。

そんな感じのノリですので、「CO二削減」とか「森を守る」とかいう崇高な意識でスタートしたわけではないのですけれど、結果としてこのギターがそういうことを考えるきっかけになれば、材をご提供いただいたGranville滝原さんのご好意に報いることができるかなと思ったりもします。

歴史ばかり語っても仕方ないので(そんな大袈裟なものではない)、ギター自体の話に戻しますが、一番肝心(と個人的には思っている)音に関しては、「スプルース+メイプル」のギターと遜色ない鳴りのギターができたと自負しています。

「ヒノキやるじゃん!!」って感じで(^^)

私の中の定説では(数少ない私の製作したギターに限っての話ですが)、塗装後6か月程度は徐々に音が変わり(塗装の乾燥or浸透?)、そこから先は音が安定しますので、半年後、どんな音で鳴ってくれるか楽しみだったりします。

ということで、本来は製作後記は6か月後の音を聞いてから書くべきなのかもしれませんが、とりあえずの中締めということで。。

なお、本器については、2012年5月19日(土)、20日(日)に開催されます、TOKYOハンドクラフトギターフェスに出展後、2012年6月頃からグランビル滝原さん(三重県度会郡大紀町滝原870-34)に展示させていただく予定ですので、そこで試奏していただくことが可能です。

気に入って、matsuに製作の依頼とか届いたら嬉しいなあ・・・などと妄想しつつ筆を置くことにします。

2012年5月6日 matsu

Special Thanks 『Granville滝原』&『楽器のお店ラモシオン』
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2012.05.15 (Tue)

シリアルNo.014 最終調整

さて、ラストスパート、一気にいっちゃいます。

なにせ、今日あたり完成の記事を書いておかないと、TOKYOハンドクラフトギターフェスまでに製作記が完結しない(苦笑)

塗装を磨いて一応完成した(弾ける状態になった)のが、5月6日(日)深夜でした。

ここから調整等をして仕上げにはいります。


【指板の仕上げ】

まずフレットの仕上げ。

20120515-1.jpg

ヤスリを使って端部分を丸く仕上げていきます。

20120515-2.jpg

フレットの端部分が仕上がれば、指板に油分を与えてやります。

普段は(ローズとかエボニーの時は)、コンパウンドで磨くだけなんですけど、今回指板に使ったケヤキはけっこう乾燥肌でしたので、油分を与えてしっとりさせました。

ちなみに油分は化粧品店で購入した椿油。指板にすり込んで、余分な油分はふき取り。


【ブリッジの仕上げ】

次に、ブリッジのピンホールを仕上げ。

20120515-3.jpg

小刀で丸く切り込んで、

20120515-4.jpg

ペーパーで仕上げました。

整形後、こちらも油分を与えておきました。


【弦高の調整】

お次は、弦高調整。

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ヘッドにペグを取り付けて、実際に弦を張って調整していきます。

20120515-5.jpg

まずナットの溝の深さを調整。1フレットでの弦高さを0.5mm前後(弦によって0.1mm程度上下あり)に落とします。

写真の1弦1Fの場合、調整前は0.6mmぐらい。これを0.4mmぐらいまで落とします。

20120515-6.jpg

ここで落としすぎたら、ナット作り直しになっちゃうので、程ほどに慎重に。

ナットが仕上がれば、次にサドルの調整。これは写真とって無いので、言葉だけで(^_^;)

今回もエクストラライトゲージを張るので、弦高はライトゲージより高めになります。

1弦12Fで2.5mmを、6弦12Fで3mmを、それぞれ少し切るぐらいにセッティング。

低くすると確かに弾きやすいんですけど、低くしすぎるとビビる(バズる?)し、ビビリがでなくても、音がチープになっちゃう時があるので、低ければ低いほどいいとも言い切れない・・・まあ、そこらはある意味、奏者の好みなので、作り手がどうこういうことではないんですけど(^_^;)

まあ、私の作るギターの場合、エクストラライトで6弦2.5mm、1弦2mmとかにしちゃったら、ビビリは出ないにせよ、余りにもチープな音になっちゃうので、前述程度の弦高に仕上げています。


【ロッドカバーの製作】

最後にロッドカバーの製作。今回はヘッド側にロッドの調整口をもってきたので、不慣れなロッドカバー製作にも挑戦です。

20120515-7.jpg

適当なケヤキの端材に鉛筆で罫書きして、

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小刀で整形&面取りして、

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ピンバイスで穴をあけて、

20120515-10.jpg

こちらもの椿油で仕上げて、ネジ止めします。


【おまけ】

で、予定ではこれで仕上がりのはずだったんですけど、どうも塗装が厚いのか、鳴りが硬かったので、表板のみ再度耐水ペーパーをかけて、塗装の厚みを落とし、コンパウンドで仕上げなおしました。

なかなか一発ではしあがらないようで(苦笑)

で、5月13日に最終の微調整をして、完成しました(拍手)
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2012.05.14 (Mon)

シリアルNo.014 塗装磨き

さて1週間経過したギターがこちらです。

料理番組みたいですけど、実際に1週間放置しています(笑)

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まずは、マスキングテープを縁切り。

指板部分は平ヤスリで縁切り。

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こんな感じで入り組んだところは、カッターナイフで縁切りします。

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縁切りできれば、マスキングテープをはがします。

うまく切れてないと、マスキングテープと一緒に塗装がはがれちゃいますので、要注意(経験則)

20120513-4.jpg

こんな感じにはがれたら、

20120513-5.jpg

耐水ペーパーで磨ぎます。

最初は粗めのペーパーで凸凹をとって、最後は細かいペーパーで傷を消していく・・・っていうのは他のペーパーがけのときと同じですね。

20120513-6.jpg

ペーパーできれいにできれば、コンパウンドで磨きます。

私、バフを使わずに手磨きなもので・・・結構疲れるんです、この作業。

その上、コンパウンドかけてはじめて見つかる凸凹とかもあって、その時は耐水ペーパーからやりなおし。

仕上がり具合は別にして(それ重要)、手間はかかってます(^_^;)

20120513-7.jpg

コンパウンドの途中経過の写真。

上が磨いたところ、下がまだ磨いてないところ。

蛍光灯が写りこみ具合で磨いたところと磨いてないところの違いがよくわかるかと。

実際には、蛍光灯の光がまだぼやけてますので、まだ磨き足りない(もしくは平面がでていない)ってことです、はい。

20120513-8.jpg

で、ようやく磨き終わりの図。

疲れました。。
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2012.05.12 (Sat)

シリアルNo.014 塗装

毎回、一人親方の悲しさで、写真を撮る余裕が全く無い塗装作業に入ります。

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塗装前に下地を(できるだけ)丁寧にサンディングして小傷をとっておきます。

ただし、意地になって傷を取ろうとして、サンディングしすぎて板厚が薄くなりすぎて、ギターが鳴らなくなったら元も子もないので、時には勇気を出して傷を見逃すことも必要です・・・っと、早々に言い訳(苦笑)

楽器なんですから、優先すべきはルックスより音です・・・まあ、最初から小傷とかつけなければいいんですけど、なかなかそういっても(苦しい弁明)

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塗装前に、マスキングテープで、指板とブリッジをマスキングテープでカバーします。

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まずはサンディングシーラーの吹きつけ・・・が終わって、乾燥させてるところの写真です。

・・・っで、そのまま数日放置。

20120512-4.jpg

シーラーがしっかり固まれば、サンディングで整えます。

私はフィラーを使わないので(変わり者)、この段階で埋まってない導管をみつけたら、がっつり埋めておきます。

今回の場合、ヒノキには埋めるような導管が無いんですけど、ケヤキにはしっかりありますので、こつこつと埋めていきました・・・まあ、気が遠くなる作業です、実際(^_^;)

20120512-5.jpg

導管がしっかり埋まって、かつ平面に仕上がれば、ラッカー塗装。

塗装はいつものようにクリア塗装・・・念のため書いておきますが、最近はクリアー塗装ばっかりですけど、着色したこともあるんですよ、過去には。

で、そのまま、再び1週間程度放置。

理想は2週間以上放置なんだろうなあ・・・と思いつつもそんなことしてたら、TOKYOハンドクラフトギターフェスに間に合わないので、1週間でいいことにしときました(苦笑)
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2012.05.10 (Thu)

シリアルNo.014 ナットの整形

昨日の予告どおり、ナットの整形を(^_^;)

20120510-1.jpg

材料は象牙。

音がいいから?

見た目がいいから?

いえいえ、単に一杯持ってるからです。

ちなみに手持ちの牛骨ナットは1、2個しかないんですけど、象牙は2、30個あるんですよ・・・一時、調子に乗って一杯買っちゃって(^_^;)

前も書いたと思うんですけど、死んだ象の牙に限って輸入解禁されたっていう噂の真偽はどうなんでしょう!?

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とりあえず、ひつような寸法に切り落として、

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ヤスリでひたすら整形。

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ある程度整形できれば、鉛筆で溝の位置を書き込んで、目立てヤスリで軽く切り込み。

弦幅は、いつも電卓でたたいてます。{ナット幅−(上の余白+下の余白)}÷5で出た数字が弦間ということで・・・でも均等に振るより、低音弦と高音弦で幅変えたほうが弾き易い気がしないでもない。

将来の検討課題ということで、今回は均等割り付けです(^_^;)

20120510-5.jpg

1、2弦は目立てヤスリで溝を切り込みます。

20120510-6.jpg

3〜6弦は針ヤスリで切り込み。

ちなみに、この組み合わせなら、ナットフィラー(だったかな)の1/3の価格で購入できます。

針ヤスリは、使い慣れるまではよく折るので、却って不経済って考え方もありますけどね(汗)

20120510-7.jpg

とか言ってる間に、こんな感じでできあがり。

最後の仕上げ時に、もう少し整形するので、この段階ではこの程度に留めておきました。。
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