Retrofretの3回目です。さすがに飽きました?結構面白い楽器が多いので、ついつい続けてます(^_^;)
[Antonio De Torres Classical Guitar from the Estate of Rose Augustine (1866)] さて、今日の1本目はトーレスです。以前にもトーレスを取り上げたことがあるので、余りくどくど書いてもあれなのですが、1800年代を生きたクラシックギター製作者です。
知ってる人にとっては何を今さらって話でしょけど、今から100年以上前に、モダンギターの原型を確立した製作家で、トーレスのブレーシングは今もクラシックギターの力木の原型(当然同一ではなくアレンジされていますが)となっています。
マーチンのXブレーシング同様、ファンブレース自体はトーレスが真っ先に考案したものではないようですが、偉大な製作家であることに異論はないでしょう。
現在のクラシックギターより少しサウンドホールが小さく感じますが、それ以外は今のスタイルとほとんど変わらず、トーレスが現在のクラシックギターの父であることを感じさせてくれる銘記だと思います。
[Paulino Bernabe Classical Guitar (1982)] 次は、ベルナベです。ラミレス工房にいたころから、"PB"(パウリーノ・ベルナベ)の丸印の押されたギターが高く評価されていた名工です。
クラシックギター愛好者なら当然知ってる人だと思いますが、アコースティックギター系の人は案外知らない(私も製作を始めるまで知らなかった)ように思うのであえて取り上げてみました。
世界的名工でも売れて売れて仕方ないという状況では無く、装飾や木材の質を落とした"ESTUDIO"モデルが案外お手軽な値段(イギリスのshopで20万〜30万円ぐらいだったかな?弟子の手がかなりはいってると思いますが、世界的名工の手がけた楽器としては、かなり割安だと思った)で売られていたのを思い出します。
本器は$7,000.00-ですが(木材的には、木目の具合や色合い的にトップランクのものより落ちる気がする)、他の名工の作品から見ると割安に感じます(単に日本が高すぎる!?)。アルカンヘル(アルカンヘル・フェルナンデス)のギターの話もふと思い出したのですが、それはもし機会があればにします。
[Thomas Humphrey Classical Guitar (1980)] アコースティックギター系の人には、こちらの方が、馴染みがあるかな?かつてMartinとのコラボもあった"レイズド・フィンガーボード"で有名な"Thomas Humphrey "です。
本器は"レイズド・フィンガーボード"ではないのであれですが、
J-guitar(置いてるお店は"THE中古楽器屋")にありましたので、そちらを参考に。そちらの説明によると、 "レイズド・フィンガーボード"のギターを発表したのが1985年とのことなので、1980年製の本器はそれ以前のギターになるようです。
裏板は、いかにもという木目のハカランダ。はっきりは見えませんが、ブリッジも木目を見る限り、ハカランダっぽいですね。仕様から考えて、ヘッドプレートもハカランダの可能性が高いですが、木目的に落ちますね。せっかくなのだから(1980年時点では既にハカランダは高価な材になっていたはず)、ヘッドプレートももっと色の濃い、木目の良いものを使って欲しいと思うのですが・・・。
レイズド・フィンガーボードはハイフレットの演奏性ばかりが注目されている気がしますが、音への影響ももっと評価されても・・・と個人的には思います。そこから先は、あまりにマニアックすぎるので省略(^_^;)
お値段は$7,200.00、前述のベルナベと比べて、高いか安いか!?・・・もはや個人の趣向の世界ですね。。アコースティックギターの最近の高騰を見ていると、70万円超のクラシックギターが安価に見えてしまう。実際には、どちらも買えないですけどね(^^ゞ