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2019.01.17 (Thu)

側板の製作〜その2

DSC_0728.jpg 厚みが出れば、サイズを落としていきます。PARLOR GUITARサイズですので、長さは低音側650mmに落としました。

 高音側は、フローレン・カッタウェイにしますので、所定の位置で切り落としました(長さ忘れました)。

 胴も薄めに仕上げますので、とりあえず85mm+アルファにテーブルソーで切り落としました。


DSC_0730.jpg ギターはネック側の方が薄く、エンド側の方が厚くなっているのが一般的だと思います。そこで、カンナを使って側板をテーパーに仕上げていきます。

 厳密にいうと、くびれ部分を中心に、ヒール側は角度がきつく、エンド側は角度が緩くなります。そこまで考えて側板を加工する方もおられます。

 どちらが絶対に正しいという訳ではなく、人それぞれの範囲だとは思います。

DSC_0734.jpg 仕上がりはこんな感じです。面と面が隙間なくぴったり合うのがベストですが、どっちみち削ることになるので、左右対称ならある程度の隙間はOKです。

 ただし、左右のバラツキは仕上げに影響が出る場合があるので、左右は合わせておく方がいいです・・・まあ、いくらでも後で調整できるんですけど、合わせておく方が後の作業が楽になります(笑)。


2018 Somogyi OM, Brazilian Rosewood/European Spruce


 ぼちぼち作る系の動画も一区切りにして、ハンドメイドギターの動画を上げていきます。ドルフィンギターさんを始め、日本のギターショップさんも動画を結構あげてくれているのですが、私個人的に、海外の手工ギターの扉を開いてくれた、Dream Guitarsの動画を上げていきたいと思います。

 個人輸入の頃から(笑)、Elderly InstrumentsMandolin BrothersでMartinやGibsonばかり見ていた私に、とんでもなく高価なハンドメイドギターを教えてくれたDream Guitars。

 あまりにも高価で、購入という形では恩返しできませんでしたが、紹介という形でささやかに恩返し。前置きが長すぎたので、1本目は、説明不要のSomogyiギターにしておきました。
EDIT  |  20:33  |  No.035 10th anniversary model  |  CM(0)  |  Top↑

2019.01.15 (Tue)

側板の製作〜その1

DSC_0692.jpg 力木を貼ったところで、表板の作業は一区切り。次に側板にとりかかります。

 材料はこちら、マレー試案・ブラックウッドです。この材料はマレーシア在住のギター製作家Jeffrey Yong氏に譲っていただいたものです。

 英語のページですが、このページTHE WOOD DATEBASEが詳しいかな。

 柿系の木で、色は茶色~黒、硬くて加工難、黒檀等と同種。別のマレーシア人の知人も言ってましたが、かなりの加工難みたです(後で実感することになるのですが・・・(笑)

DSC_0695.jpg 私、ウィークエンド・ルシアー(週末製作家)を自称しているのですが、製作作業は平日の夜と休日しか作る時間が取れないのですが、大きな音が出る自動カンナのような機械は昼間しか使えません。となると、雨とか降って休みの日に機会がつかえないと、1週間作業が止まったりします。

 余談が長くなりましたが、この機会に、側板、裏板、指板を自動カンナを通しておきました。硬い木材は木目が悪かったりすると、バラバラに割れたり、欠けたりするのですが、今回はいい材料だったのできれいに厚みがだせました。


"The Guitar Maker" (Jeffrey Yong Guitars) - Shun Ng's Beyond The Strings: Episode 1


 ジェフリーに分けてもらった材料なので、再びジェフリーのギターを。マレーシアン・ブラックウッドのギターではないのですが、材は、以前に引用した益田洋氏のギターがマレーシアン・ブラックウッドだったと思うので、そちらを参考にしてください。

 動画に登場しているShun Ng氏とはかなり前にSound Messe in Osakaでお会いしてから長らくご無沙汰していたのですが、昨年のミュージック・チャイナで久々に再会しました。

 動画に登場するジェフリーの昔の工房も懐かしい。昔は街中に工房を構えていましたが、今はジャングルの中に工場のような工房を構えています。ジャングル工房の周りで巨大なトカゲを見かけたときは、マジ驚きました。

テーマ : ギター ジャンル : 音楽

EDIT  |  20:12  |  No.035 10th anniversary model  |  CM(0)  |  Top↑

2019.01.12 (Sat)

表板の製作〜その9

DSC_0682.jpg 似たような作業が続くので、一気に端折っていきます(笑)

 表板の力木材はスプルースを使います。テーブルソーでニアリーに切り出して、カンナ等で仕上げます。

 ペーパーで仕上げてもいいんですけど、接着後に刃物を使うので、接着面以外は刃物で仕上げた方がいいです。

DSC_0725.jpg 今回はトップをフラットに仕上げましたので、簡単にクランプでしめて貼っていきました。

 力木の接着はいくつか方法がありますが、最近はゴーバークランプを使う人が多いように思います。デッキさえ作ってしまえば、一生使えますので、便利ですよね。

 ちなみに接着剤はタイとボンドを使っています。膠の方がきれいに仕上がると思うんですけど、厳寒で暖房を入れてないので、さすがに使う気になりませんでした(苦笑)

DSC_0727.jpg 接着できれば、ノミで仕上げていきます。どんな感じで仕上げるかは、写真に写ってる他の力木を参考にしてください。

 少数派ですが、整形済みの力木を貼る方法もあるようです。あと真空接着とかも。


Full Building of a Custom Goodall Guitar


 動画の11分あたり以降にゴーバークランプが出てきます。まあ、アマチュアだと、ここまで巨大な(表裏が同時にできる)なものは必要ないので、半分の大きさで十分でしょう。

 ちなみに大阪で先生に教えてもらった方法は、この方法ではないのですが(企業秘密)、ジェフリーの工房で使ったことがあります。クランプと違って一気に何本も貼れますし、クランプのようにしめすぎてしまこともないので、使い勝手はいいと思います。
EDIT  |  13:00  |  No.035 10th anniversary model  |  CM(0)  |  Top↑

2019.01.09 (Wed)

表板の製作〜その8

 この調子で書き続けていると、いつまでたっても終わりそうにないので(笑)、端折りつつ進めます。

 30年ぐらい前でしょうか、フェンダーのエレアコが発売されました。結局ほとんど売れなかったのか、もはや中古市場で見かけることすらない気がしますが、6連ヘッドに、肘のコンタード加工(肘の当たる部分が削り取られている)など、ストラトキャスターの特徴をそのままアコギにした感じのアコギでした。

 梅田のナカイ楽器(多分)で試奏したことがあるのですが、当時弾いていた、モーリスのドレッドノート(B-50だった気が)に比べて遥かに抱えやすく、感動したのを覚えています(音が好みにあわないので、買わなかったけど、今考えると買っとけばよかったかな)。

DSC_0674.jpg 前置きが長くなりました。今では当たり前のように採用されているコンタード加工ですが、当時の衝撃は大きく、せっかくの機会なので、今回はフェンダー風コンタード加工を施してみたいと思います。

 加熱した鉄のアングル材を加熱して、濡らした表板を直線に曲げていきます。このためだけにアングル材を購入しました(笑)



DSC_0686.jpg 直線に曲がれば、ソレラに固定。補強の意味もかねて、裏に当て木を接着しています。

 文字にするとわずか2行。。その前に何度も端材を使って曲げる練習をしたことは(練習1回目は見事に木目に沿って割ってしまいました・・・苦笑)、この際、伏せておきましょう。。




Luthier Jhon Eder Bastidas (Colombia) Guitarra tipo McPherson


 前回は、トラディショナルっぽいスペイン式の動画を引用しましたが、今回はかなり奇抜なスペイン式(!?)の製作動画を。全てのシーンが物珍しくて仕方ない(笑)。

 私が学んだジャパニーズ・トラディショナルと比べると、同じ楽器を作っているとは思えないぐらい異次元の工法です。ただ、以前もご紹介したマレーシアのギター製作家、Jeffrey Yong氏のギター製作を数日手伝ったことがあるのですが、工程がすごく合理的で、これが時代の最先端の工法なのかと驚きました。

 シンガポールのギター製作家(に最近なった)のAdam Chan氏の工房を見学した時も、合理的でクレバーな考え方に関心してしました(年齢が近いので、ちょっと偉そうな物言い)・・・いつまでも勉強です。
EDIT  |  12:00  |  No.035 10th anniversary model  |  CM(0)  |  Top↑

2019.01.08 (Tue)

表板の製作〜その7

DSC_0649.jpg ロゼッタまわりの施工が終わったので、次はソレラ(組立台!?)もどきを作っていきます。ちゃんとしたソレラは「ソレラ ギター」あたりでググってもらえばいいかと思います(人任せ)。

 とりあえずカッタウェイの形にブロックをホームセンターで購入した合板の端材から作ります。こんな感じの材を階段状に組み合わせて接着。

DSC_0702.jpg 出来上がったテーブルソーで、角度合わせて切断。ついでにエルボーカットの当て木も作りました。

 検索していただいた方はわかると思いますが、ちゃんとしたソレラには、表板のRとか、スプールクランプ用の溝とか切ってあるのですが、何せ"もどき"なので、ベニヤ板に形を書き込んだだけの簡易版。

 表板はフラットに仕上げる予定で、R加工はなし、クランプの溝は・・・必要になったらつけることにします。安易すぎ(苦笑)


Documental de la construcción artesanal de las guitarras Francisco Bros.


 いくつかあるギター製作動画の中で、スペイン式の製作方法が一番わかりやすそうな動画を選んでみました。ソレラもばっちり分かるかと。私が製作を始めたころは、製作関連の書籍もスペイン式が多かったせいもあったのか、スペイン式で作るアマチュアが多かった気がしますが、最近はアコギ系はほとんどの方がドイツ式のよいうな気がします。
 スペイン式の方がネックまで振動していい、ドイツ式は量産のための工法だ等々、昔は手工品はスペイン式だみたいな論調もよく見かけましたが、最近はどうなんでしょう!?
 どちらも一長一短あり、最後は製作者の考え方次第かなと思うのですが、まあ、そこも含めてプレーヤーさんの好みなんでしょう(笑)
EDIT  |  19:31  |  No.035 10th anniversary model  |  CM(0)  |  Top↑
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