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2011.11.08 (Tue)

為すべきを為す

将来設計は別にして(秘密)、現時点では私は別に職業を持っている訳で、ギター製作を生業にしている訳ではありません。で、今だから出来ることを、今しておかないといけないと思いつつ日々を過ごしています。

生業としていない強みっていうのは、ギターを売らないと食って行けない訳じゃないので、失敗して鳴らないギターができてしまっても何の問題ない訳です(材料費は無駄になりますけど)。

もう少し具体的に書くと、ギター製作教室に通って数十年その世界で食っているプロに習った(アマチュアがそこまでしないでしょってところまで習った・・・そりゃ7年通いつめましたから)ので、正道と言われる手法は(技術的に出来る出来ないは別にして)一応知っているんですけど、そのまま作っても先生のコピーに過ぎない訳で、それでは余りにもつまらない。

なので、ギター製作と生活が直結していない今のうちに、先生に習った正道(多分)の方法と全く違う方法、考え方で作ってみて、「先生の言うことが絶対的に正しかったと納得する」、あるいは「先生の考え方とは違うけど、自分にはこっちの方が向いているな」と先生とは違うアプローチをしていくのかを、試行錯誤して検証していく時期なのかなと思っています。

実際、blogでupしているギターのうち、一から十まで指導された通りに作ってるギターは1本も無いな(苦笑)・・・割合としては、自己流のやり方でしている部分の方が多いかも(技術的な理由も多分にあったり)

更に具体的に言うと、例えば、今作っているNo.013の表板の厚み。先生は、ある程度表板に厚みが無いと、いい音は出ないと考えている人でした。ただ、現在の流行を見ていると、スモールマンは別格としても、ネット上で話題になっている(実際の厚みのデータをupしたページは見つけられませんでしたが)MerrillやSomogyiは板厚が薄いと言われています。

先生に教えられたとおりの厚み(3mm程度)を守りながら、精度を高くしていくやり方もも当然有りだと思うのですが(多分そっちの方が近道)、失敗しても許される今だから、先生の指導に逆らうことになるけれど、薄めに仕上げたらどんな音になるか実験してみようと思い、2.2mmまで厚みを落としてみました。

成功すれば、今までと全く違うアプローチができるようになるし、失敗しても私の製作スタイルには薄い表板は合わないと確認できますから、どっちになっても損はないかなと思いつつ(出来たギターが鳴らなくても自分で使えばいいだけの話ですし)。

あんまり理念的なことを言うのは得意じゃないんですけど、言葉にすると「為すべきを為す」、もっと簡単に言っちゃうと「今しかできないことをする」ということになるんでしょうか。

たまには、難しいことも言ってみました・・・ああ、肩こった(^_^;)

P.S.

Merrillの表板の厚みについて、MartinD-28徹底研究Old D-28 Roomに「表板2.6~2.7mm」という染村氏(管理人)の書き込みがありました。スモールマンの1mm以下(実際に見た(さわった?)人に聞くと0.5mmぐらいじゃない!?という話でした)に比べると、遥かに厚いですね。

弦の張力も違いますし、力木の構造も違うので、表板の厚みだけで論じるのは全く意味が無いとは思うんですけど、この厚みで薄いという噂になるのが、実際にはよく分からなかったり・・・まあ、個体差も当然あると思いますので、一事が万事ではないでしょうけど。

前述の厚みはサウンドホールで計っているとすると(推測)、もしMerrillが、表板の厚みを調整して音を作っている(場所によって厚みに差をつけている)なら、場所によっては更に薄くなるとは思うんですけど、実際のところどうなんでしょうね(^_^;)

ちなみに、私の作るギターと比べると、表板と裏板はMerrillの方が、ちょっと薄いかなあ。側板は私のギターは2.5mmにあげているんで、Merrillの1.8mmはかなり薄いですね。Somogyiもどきの次は、Merrillもどき(板厚だけだけど)も面白いかな(笑)
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*Comment

■なんと

0.5mmなんて光当てたら裏透けちゃいますよね(笑)
力木を工夫したとしても、弦の張力に何十年と耐えていけるのか心配です。
なによりコツンと当てただけで割れそうです
でもそこまでやってみるのは大事ですね。聞いた話や推測では自分の中に技術は生まれないですから

胴の厚みは私も2.0mmほどにしようと考えています。曲げやすそうなので(笑)
nagasaka |  2011.11.08(火) 20:18 |  URL |  【コメント編集】

■nagasaka 様

私自身もスモールマンの現物は見たこと無いんですけど、ネットで検索した範囲では、1mmを切っているのは間違いないみたいです。

とりあえず、今回2.2mm(多分、最終仕上げ厚は2mm切るのでは!?)で、製作してみてまた結果をblogで報告しますね。

側板2.0mm以下は私も魅力を感じました。ただ、そこまで落としたことが無いので、それも何かの機会に実験しなくては(笑)
matsu |  2011.11.08(火) 23:25 |  URL |  【コメント編集】

■スモールマンの最新モデルの……

表板エッジは仰るように0.5mmに近い数値だったそうです

ブリッジ下で0.85mmとかいう数値だったようです

で特筆すべきは表板に鉛の錘を付けて、バンジョーの皮みたく表板を引っ張りテンションを上げる構造になっているようです

私のラティスナイロン弦は1.8mmですからスモールマンは薄いですねぇ~

因みにスティールは2.5~2.8mmです
輝 |  2011.11.09(水) 08:56 |  URL |  【コメント編集】

■輝 様

いつもながら貴重な情報ありがとうございます。

輝さんのナイロン弦の1.8mmもかなり思い切った仕様だなあと思いますが(初耳)、スモールマンは更に破格の薄さですよね(笑)

まあ、私の2.2mmは輝さんの計算しつくした1.8mmとか、2.5~2.8mmとは大違いで、何となくの2.2mmなので、実際に鳴るかどうかは、弦を張ってみないとわからないという(苦笑)

THGFに持っていかなかったら、「ああ、鳴らなかったんだな」と思ってください(汗)
matsu |  2011.11.10(木) 00:45 |  URL |  【コメント編集】

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