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2012.12.03 (Mon)

シリアルNo.016 ヒノキウクレレ ブリッジ接着~完成

ヒノキウクレレ(ヒキレレ)の製作記も今回が最終です。

さて、ネック周りも無事仕上がったところで、次は駒を貼っていきます。

2日間で製作する教室で作る折は(いつの間にか開催する気満々)、整形済みのものを渡すことになると思いますが。

2日間で製作する教室を企画する場合、いかに時間を掛けず(何せ乾燥時間を含めて16時間)、失敗の要因を取り除き(補修が一番時間がかかりますし、モチベーションも下がりやすい)、更に怪我のリスクを可能な限り排除して(楽しみに来ているのに、怪我をしては元も子もありません)、かつ、ものづくりの楽しさを阻害しないように(これが多分重要)、ある程度の作業は残しておかなければならないという・・・いわゆる絶妙のバランスというのが、一番難しいですね。

製作あるいは木工を極めるという意図であれば、リスクを十分説明した上で、板材から材料を切り出すところから始めればいいので、却って楽かもと思わなくもないです(^^;

また、話が脱線しましたね(汗)

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指板同様、強度(硬さ)が必要な場所ですので、こちらも心材から切り出します。

切り出した材をカンナで整形します。

整形といっても、直線で垂直な面を出しつつ、必要な幅に落としていくだけですが。

幅が出れば、のこぎりで必要な長さに切り落とします(写真無しです)

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切り落とせば、弦を引っ掛ける溝を作っていきます。

この作業はノミを使いました。

私の場合、ギターにしてもウクレレにしても、サドル溝を切るのにノミを使いますので(たまには機械を使うこともありますが)、1.5mm幅のノミは必須になります。

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こんな感じにできあがり。

写真は撮っていませんが、同様の作業で、サドルの溝も切っておきます。

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溝が切れれば、針やすりで弦を通す溝を切っていきます。

弦の幅に合わせて、何種類かの針やすりを使い分けます。

専用のフィラー(ヤスリ)も販売されており、多分そっちの方が使いやすいです。

ただ、高いので私は使いませんけど(正直に告白)

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溝が切れれば、カンナで面取りします。

面取りの具合で、仕上がりの質感が変わってきますので、それなりに丁寧に施工します。

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こんな感じに出来あがり。

クラシックギター風に、ホールを通す方法を採用したウクレレもありますが、個人的にはこんな気楽な感じ(玉を作って引っ掛けるだけ)の方が、好きだったりします(笑)

ちなみに、手間的には、どちらの手法をとっても、大して変わりません(笑×2)

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ブリッジが出来れば、早速接着。

位置は弦長+α、αは2.5mmだったか3.0mmだったか忘れました・・・何せ実際に作ったのは4ヶ月も前ですから(苦笑)

ネットで調べたら+3mmにしてる方が多くて、「そんなに取るんだ」と驚いた記憶だけはあるんですけど(^^;

曲尺で(道具の名前が分からなくてネットで調べました)垂直を取って、ブリッジの位置を決めます。

初心者向け教室で大切なのは、ブリッジは胴のセンターを基準に垂直をとるのではなく、指板のセンターを基準に垂直をとるってことでしょうか。

見た目綺麗に収まっていることより、ちゃんと音が出るほうが大切ですから・・・分かる人だけ、分かってもらえたらいいです(最近気に入っているフレーズ)

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ブリッジの位置を決めれば、クランプを使って接着します。

サウンドホールからはクランプが入らない(入るクランプを持っていない)ので、胴の外からカムクランプで押さえました。

表板は平面に仕上げているので、接着面を合わせることはそれほど難しくはありません。

ただ、クランプを胴にかけますので、締めすぎると胴が壊れますし、なにより、クランプを締めれば締めるほど板が歪むので、却って接着面が合わなくなります。

接着剤は必要最小限、クランプは動かないように固定する程度の締め具合という感じがよろしいかと思います。

有名な全音のウクレレキットではブリッジの固定は木ネジを打ちます。

隙間無くきっちり仕上げ、適正な量の接着剤で接着すれば、十分な強度は確保できると思いますが、慣れ不慣れがありますし、2日間という限られた時間の中で仕上げるとなると、接着剤だけでは不安な部分は確かにあります。

作れば音を出したくなるのは人情ですし、最後に音を出すのと出さないのとでは、満足度もかなり違ってくるでしょうし。

まあ、考えても答えは出ないので、木ネジを打つかどうかは、自分で試作してみて考えることにしたいと思います。

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そんなことを言っている間に(実際は違うけど)、ブリッジの接着が完了しました。

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木工事の最後は面取りです。

写真は小刀でヘッドの面取りをしているところですが、教室ではサンドペーパーで面取りします。

何度も言ってますけど、目的は技術習得ではなく、楽しく作ることですから、怪我なんかしたら全然楽しくないでしょ!?

閑話休題。

個人的には面取りの仕上がり具合で楽器の質感(高級感)がかなり変わってくると思っているんですけど、どうでしょうね。

均一に面取りされていないのは論外としても(辛口)、多分に主観的な話ですが、均一に面を取ればいいというものではなく、面取りが足りないと手抜きに見えるし、面取りし過ぎると媚びた感じになるし、程よい面取りというのはなかなか難しいよなあと思っています。

ちなみにヘッドの面取りのコンセプト(大袈裟すぎ)は、立体感と高級感です(笑)

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こんな感じに木工事が完了しました。

写真には撮っていませんが、サンドペーパーで塗装面を仕上げてから、塗装に入ります。

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今回はいつものラッカーフィニッシュではなくオイルフィニッシュです。

教室に関して塗料に何を使うかはまだ研究中ですが、速乾性で、ウェスですり込んで磨きなしで完了する塗料を使いたいと思っています。

何せ16時間で完成した上、音出しまで行きたいですから(欲張りな発想)

以前書いたとおり、指板もヒノキ材を使っていますので、汚れ防止のため、指板も塗装しています。

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仕上がりはこんな感じ。

なんとなくウェットな感じですね(^^)

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塗装が終われば、乾くまでの間に部品を作っていきます。

まずはサドル。

象牙の板材を平ヤスリで厚みを整えて、

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高さを決めて・・・この写真はなんとなく面白いのでupしてみました(笑)

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切断位置が決まれば、ノコギリで切断します。

ピラニアノコでは手間がかかりすぎるので、思い切って普通のノコギリで切断(笑)

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サンドペーパーとか金属製のヤスリとかを駆使して、高さを整えます。

そう言えば、スギクラフトさんのBLOGでカンナでやってる写真を見たことがあります。

まあ、高さが整えられば何でもいいと思うんですけど(暴論)・・・刃物が一番早いでしょうね、私は出来ないですけど(苦笑)

あと、ベルトサンダーも早いのは早いんですけど、摩擦熱で材が変形しちゃうことがあるので(特に象牙は熱の影響を受けやすい気がします)、余りお勧めしません。

高さが出れば、接弦部の面取りをして、サンドペーパーとかコンパウンドとかを使って仕上げます。

20121204-18.jpg

詳細は省略しますが、ナットも同じような感じで象牙の端材から切り出します。

ウクレレは小さい材で済むので、端材から取れるのがいいですね。

教室では、牛骨を使うか(流石に象牙はどうかと)、硬い木材の端材(黒檀とか)を使うかは決めてません。

そこらは、選択オプションでもいいのかもなどと思っていたりします。

あっ、写真のウクレレはまだ塗装してませんね・・・ここでも実作業と製作記が違うことが発覚(笑)

っていうかまだ、面取りはもちろん、指板とネックの幅さえ揃ってない状況だし(苦笑)

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整形できれば、針ヤスリで弦の溝を切って・・・前述の理由(専用のヤスリは高い)から私はひたすら針ヤスリです(苦笑)

この辺の作業はどうしようかなあ。

時間に余裕があったら、弦の溝きりぐらいは、やってもらったほうが楽しいかもしれないなあ。

最低でも深さの調整はしてもらうことになるので、どのみち針ヤスリは必要になりますし・・・ちょっと考えます(^^)

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以前書いたGOTOHのペグを取り付けて、ナット・サドルを取り付け、弦を張って、弦高の調整をして。。

この辺は実際に教室でしてもらう作業になりますので、詳しく書くべきなんですけど・・・写真撮ってません(苦笑)

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とか何とか言ってるうちに、ヒノキウクレレ(通称ヒキレレ)の完成です。

工期は約1ヶ月(途中で他のこともしてたけど)、評判は上々でした(自画自賛)

実物は、「HINOKIYA STOVE」さん(三重県度会郡大紀町870-34)に展示いただいています。

話題の(笑)ヒノキギターも展示いただいていますので、ご興味がおありの方は是非(もちろん試奏可)。

さて、お次は「2日間で作るウクレレ教室」キットの試作になるのですが、さていつになることやら・・・って実際は準備に着手してるんですけどね(笑)
EDIT  |  20:23  |  No.016 ヒノキウクレレ  |  CM(0)  |  Top↑

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