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2012.12.11 (Tue)

No.015 19世紀ギター風ナイロン弦ギター ネック仕上げ~ネック入れ

ようやくウクレレ製作記が完結したわけですけど、デジカメのSDカードを見たところ、7月の写真で、まだupしていないのがたくさんありました。

ヒノキウクレレと並行していた、「シリアルNo.015 19世紀ギター風ナイロン弦ギター」・・・blogを確認したところ、ヘッドを整形したところで途切れているようなので、ヒノキウクレレ同様、まとめて一気にupしちゃいます。

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ヘッドが整形できたところで、ヘッドプレートを貼ります。

普通はヘッドプレートを貼ってから整形すると思うんですけど、なぜ整形後に貼ったのかは記憶に無いです(苦笑)

貼り忘れて整形始めちゃうなんてことは無いはずなので、何らかの意図があったように思うのですが・・・まあ気にせず進めましょう。

クラシックギターの場合、アコースティックギターと異なり、ヘッドプレートは1枚ではなく、複数枚貼ります。例えば黒0.5mm+白0.5mm+緑0.5mm+ローズの板とかいう風に(色とか順番は適当に書いてるだけなので、つっこまないようにお願いします)。

今回はモダンギター(トーレス以降のクラシックギターをこう言うのかな?)ではなく、ロマンチックギター風(19世紀ギターを海外ではこう言うみたいです)なので、飾りもシンプルにということで、そういう方法は取りませんでしたが。

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ヘッドプレートが貼れれば、小刀で整形します。

写真はスポルテッドメイプルですが、あとでローズのヘッドプレートに張り替えています。

理由は、スポルテッドメイプルは余りにも脆く欠けやすくて、綺麗に仕上がらなかったからです。

スポルテッドメイプルをヘッドプレートに使うときは、加工前に軽く塗装を吹いておいたりする方が良いかもしれません(実際に試してないので、それで問題が片付くのかどうかは全くわかんないですけど)。

まあ、シリアルNo.006の時は難なく仕上がったので(まあローズよりは苦労したけど)、材の個体差もあるんでしょうけど。

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ヘッドプレートが貼れれば、ペグ穴を開けていきます。

某量産クラシックギターの残骸から作ったジグ(笑)を使って、ボール盤で穴あけ。Stew-macの高価なジグを使わなくても(買わなくても)十分いけます。

物にもよりますが、有名メーカーの量産品は、こういう部分の精度は高いので(あとフレット位置とかの精度も高い)、壊れた楽器でも使い道はあるものです(笑×2)。

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こんな感じに難なく加工終了(^^)

蛇足ですけど、スポルテッドメイプルのヘッドもなかなかいいでしょ(笑)

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ペグ穴が開けば、スロッテドの溝を作っていきます。

まず、ドリルで適当な間隔で穴を開けます。

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あとは手ノミで溝を整形していきます。

多分、テンプレートあててトリマーとかルーターとかで、「くい~ん」とやっちゃう方が圧倒的に早くて綺麗に仕上がるんでしょうけど、その手の作業苦手なので、ひたすら手作業です。

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こんな感じでできあがりです。

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ヘッドが整形できれば、0フレットあたりの整形もしておきます。

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ヘッドが出来れば、ヒールを貼っていきます。

切断面(接着面)を平面に仕上げて、クランプで固定して接着します。

ヒールを一旦切断した様子は前に記事で上げたんですけど、スケールを645mmから630mmに落とすだけでも、結構な手間がかかるものです・・・クラシックギターのような立派なヒールにしてないにも関わらず(苦笑)

そうそう、今更なんですけど、クラシックギター製作では、ヒールはもちろん、ヘッドも継ぎます、例えウン百万円の銘器でも・・・釈迦に説法なお話だとは思いますが(^^;

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ヒールを接着してる間に、ボディのダブテイル(メス)を作っておきます。

ノコギリで切り込みを入れて・・・あっ、これバインディングを巻く前にしたほうがベターな気がします。

ただ、大概忘れてて、巻いてから切ることが多いんですけどね(苦笑)

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切り込み線が入れば、ノミでガンガン彫っていきます。

写真は撮ってないや・・・完成した絵から想像して下さい(苦笑)

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ヒールが接着できれば、まずノコギリでラフにカット。

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あとは小刀で左右のバランスを見つつ(目視&触感)整形します。

目の錯覚というものが世の中にはありまして、木目の流れとかの具合で、実測では完全に左右均一に仕上がっているにも関わらず、左右が整っていないように見えることもよくあります。

実測と見た目のバランスとの落とし所を考えつつ作業するのも、醍醐味のひとつかもしれないですね(勝手な思い込み)

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最後は半円ヤスリで形を整えて・・・ちょっとまだぼってりした感じですね。

ダブテイル(オス)を加工してから最終整形することにして、とりあえずはこの辺りにしときます。

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ヒールがおおよそ整形できれば、ダブテイル(オス)の加工に。

ノコギリにラフに切断して、

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ノミで形を整えます。

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この段階ではダブテイル(メス)より少し大きめに整形しておいて、これから少しずつノミで整形してネックを沈めていきます。

いわゆる最大の難関といわれるネック入れですね。

ダブテイルの接合部って、指板で蓋しちゃうので、雑に施工しても見た目はわかんなくて、故障が起こって指板を外した時に、初めて雑に施工していることが発覚するという部分です。

メーカーあるいは製作者の信義誠実を信じるか、ネック入れの作業時に立ち会うかは、あなたの自由です(笑)

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ネック入れのチェックポイントを全部書くのも大変なので、いつものように今回も一部だけ。

こちらはネックのセンターのチェックです。実際にはネックのセンターが取れていればそれだけでOKって訳じゃなくて、故意にセンターをずらす時もあるんですけど、そこから先の情報は有料です(笑)

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こちらは弦高のチェックです。クラシックギターは6弦で4mmあたりが標準。

弦高を落とし落としすぎると、巻弦でバズ音が出たり、ナイロン弦で音がチープになったりするので、ご注意を。

ちなみに、ネックはアコースティックギターとは逆に起こして仕込みます。

図面とか、マニュアル本とかを見ると、2mm起こすように書かれているものが多いように思います。

まあ、1mmの人もいれば、3mmの人もいると思うのですが、そこらは製作者の考え方なので、何が正解っていうのは無いんでしょうね、きっと。。

私ですか?

企業秘密です(嘘)

今回は普通に2mmで仕込んだと思うんですけど、忘れました(笑)

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仕上がりはこんな感じ。

画像を拡大して見ないように(禁止)

画像拡大すると、ダブテイルの一部を欠けさせちゃってるのがわかっちゃいます(自白)

まあ、強度には殆ど影響なんて無いんですけど、ちょっと職人としては許せないところですね(嘘)

ちなみにダブテイルとブロックの間に隙間があるのは、ギターの場合、全く問題ないです。

ギターの場合ってわざわざ書いたのは、隙間が開いてるとダメな楽器があるからです・・・バイオリン族とか。

では、今日はここまでということで。。
EDIT  |  20:23  |  No.015 19世紀ギター風ナイロン弦ギター  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

*Comment

■進んでますね。

完成したギターを見れるの楽しみにしてます
輝 |  2012.12.12(水) 08:57 |  URL |  【コメント編集】

■輝 様

いつもありがとうございますm(__)m

最近の冷え込みもあって、製作は遅滞する一方ですが(笑)、牛歩でがんばります(^^)

輝さんもお体にご自愛され、がんばってください。。
matsu |  2012.12.12(水) 12:58 |  URL |  【コメント編集】

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