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2013.08.26 (Mon)

ネック材に関する試行錯誤

ホンジュラスマホガニーがワシントン条約附属書2に掲載されてから(2002年らしい)10年以上経ちますが、2、3年前から急に市場から姿を消しました。

全く流通していないというわけではないのですが、高価なことや質の劣化があること、更には個人的に国産材ギター製作にこっていることから、いろいろな木材でネックを作ってみました。

なお、たまたま私が使った材がそうだったというだけで、何一つ検証された事実ではないことを申し添えます。

★ヒノキ★



シリアルNo.014ヒノキギターで使用しました。

強度的にどうかなと思いましたが、十分な強度がありました(尾鷲ヒノキの元ハネ材を使いました)。

加工は容易で、塗装も導管が少ないため容易でした。

気候の変化で動くことはありますが、ロッドで調整可能な範囲で問題はありませんでした。

色が白いことと、木目が明瞭なことなどで好みが分かれるように思います。


★スパニッシュ・シダー★



スパニッシュシダー(セドロ)は1種ではないという記事を目にしたことがありますので、絶対正確という訳ではありません。

シリアルNo.015ナイロン弦ギターで使用しました。

私の使ったスパニッシュ・シダーは白く木目の目立たない材でした。

加工は容易で、導管も少ない塗装も容易とヒノキに近い材質でしたが、木目が目立たない分ネック向きの材だと感じました。

また手に入るなら使いたい材ですが、多分手に入らないでしょうね(苦笑)


★イチョウ★



シリアルNo.019三日月ギターで使用しました。

木目は不明瞭で、導管も少なく塗装も容易でした。

刃物のかかりは良好ですが、クスノキほど強烈ではありませんが加工時に独特の臭いが出ます。

どちらかと言えば柔らかめの材で、私のパーラーギターは弦長630mm+エクストラ・ライトゲージ限定なので耐えてくれましたが、645mm+ライトゲージでは耐えられないのではないでしょうか。

前述の通り加工性は良好で塗装も容易ですので、メイプル等の白木を使ったウクレレのネック(ギターほど強度は無くても良い)には最適かもしれません。


★山桜★



シリアルNo.019古材ギターで使用しました。

ホンジュラス・マホガニーより強固でネックを薄く加工しても十分な強度がある上、導管は少なく塗装も容易とネック材としては良好でした。

ただ、余りにも硬すぎて、切り出しの時にバンドソーの刃を1本焼いてしまいました。

刃物での加工性もいいとは言いがたいですし、これも硬さのためか、ダブテイルの食いつきもホンジュラス・マホガニーよりも劣るように思います(硬い木は滑る)。

ただ、色合いも美しい茶色で木目不明瞭で強固と、ネック材としての資質は必要十分ですので、加工方法などを研究していきたいと思っています。


【結論】

強度、加工性、ダブテイルの食い付き、重量バランス、色合い・・・全ての面でホンジュラス・マホガニーはネック材としてはかなり優秀な材だと思います。

ネック材の悩ましいところは硬ければ硬いほどいいという訳ではなく、硬すぎず、かつ弦の張力に耐えうる適度な硬さが求められることでしょうか。
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