2020年05月 / 04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

2010.08.17 (Tue)

シリアルNo.007 ネック入れ7

 指板のフラットが出れば、次にフレットを打っていきます。

 そうそう、フレットはネックに貼る前に打つ派と、ネックに貼ってから打つ派とがいますが、どちらがいいかは製作者の考え方次第でいいと思います。

 フレット打つ作業自体は、ネックに貼る前に打ち込んだ方が安全です(特に胴にかかる15Fから上は、貼ってしまうと入りにくいので)。

 胴にかかる部分だけ先にフレットを打っておいて、ネックに貼った後、1~14フレットを打っている方も見たことがあり、「賢いやり方だな」と思った覚えがあります。

 話が横道にそれました。

20100817-1.jpg

 プラスチックハンマーを使って、フレットを打ち込みます。うまく入らないときは、金属の方を使って打ち込む訳ですが・・・。

 写真の通り、私はフレットを打ち込む時に、接着剤とかは使わないです。理由は特になくて、使わなくても打ち込みだけで固定できるので、使う必要もないかなと。単にめんどくさいので使わないっていうのは、触れない方向で。

20100817-2.jpg

 フレット全部打ち込んで、フレットの端部の処理(平ヤスリで綺麗に落とす)が終わったら、ネックを整形していきます。写真は、粗仕上げで放ってあったナット付近を仕上げているところです。
EDIT  |  09:00  |  No.007 PARLOR GUITAR  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

*Comment

ネックまわりもいろいろ作業があるものですね。
使っているとほとんど意識しないところだけれど・・・

ギターって20年以上使って悟ったのですが
金属部分は消耗品なのですね。
フレットや糸巻きは摩耗して交換が必要になってくるもの。
(そのときに接着剤を使っていないのはいいことなのでは?)
それに比べて木の凄さったら!
学生時代に中古で買った国産ギターが、まだまだ初々しい音でなるんです。
もちろん木の質としては当時の方がはるかに恵まれていた
ということはあると思うんですけど。
(ハンドメイドのハカランダで7万円くらい・1972年製)

先日、試しに録音してラミレスと比べてみました。
国産7万円のほうもラミレスタイプだからということはあるのですが、
「音」は、あまり変わりなくて、録音の「音」だけだと
自分でも区別がつかないくらいでした。
むしろ、ズドンと響く低音や、スコンと抜ける高音など
ギターらしさが「音」で出ていたのは7万円のほうでした。

ただ、全体の音楽のまとまりは、全く違うのです。
7万円は、なんとなく音がでこぼこで、いかにもアマチュアっぽい演奏。
ラミレスは、ヘタながらも、自然に音楽としてまとまっている。

この違いって、なんなんだろう、と思いました。
ひとつは、圧倒的な木材の良さ、かも。
ラミレスのシダー(表板)は、恐ろしく厚いんです。
厚いと、耐久性もあるし、たぶん音もばたつきませんよね。
その厚さにして、しなやかにたっぷり、しかも繊細に響く、
これはちょっと他の楽器ではあり得ない状況と思います。

あとは、なんでしょうね。
表板を横板に貼るときに張力を加えるとか?
あるいは逆に凝縮するような加減で貼るとか?

もうひとつ言えると思うのは、音のコントロールのしやすさです。
よく「音が均一に鳴る」ということは皆さんがいうことだけれど、
ラミレスはあまり均一に鳴る楽器ではないと思います。
1弦は1弦らしく、6弦は6弦らしく、
ハイフレットはハイフレットなりに、
それぞれバラバラに自分の得意な鳴り方をする、って感じ。
統一感はあまりないのだけど、
それぞれが「無理をしていない」から、コントロールしやすいし、
コントロールしやすいと、結果的に音楽が自然にまとまる・・・
「自由って大切だな」と思うわけです。(笑)
Naoki |  2010.08.17(火) 12:56 |  URL |  【コメント編集】

■こんにちは。

Naoki 様

コメントありがとうございます。

音に関しては、個人の好みも反映されるので、この音が絶対とかは
無いと思いますので、あくまでも私見ということで、書いてみます。

音のバランスと言うのは、音量とかが均一であることであって、出
てくる音色が同じであることではないと思っています。

例えば、同じフォルテの音を弾いているのに、6弦の開放弦を弾い
た時と、3フレットを押さえたときの音の大きさが違うと、弾いて
て「あれれ」ってなっちゃいますけど、音色はその音が一番心地よ
く聞こえる鳴り方をすれば、統一感なんてなくても気持ちいいです
よね。

音色でバランス良くっていうのは、低音は低音らしく、高音は高音
らしく鳴るっていうことだと個人的に解釈しています。実際にそう
なるように作っている訳ですし。まあ、実際にできているかどうか
は別問題ですけど。

ラミレスの秘密ってなんでしょうね。多分、何台もリペアしている
人は分かってるんでしょうけど、アマチュアにそこまで解析する機
会は残念ながらありません。

それから、板の厚みについては、製作によって考えが違うので何と
も言えないですけど、私は厚い派になるのかな?基本的に3mmを
割らないように作っています(音色の調整で表板の厚みをさわるの
で結果的には3mmを切る場所もあると思いますけど)。

ただ、作り方には人それぞれの蘊蓄があって、私は3mmでいって
ますけど、もっと薄くしないと鳴らないっていう人もいると思いま
す。

でも、それは製作の中のごく一部のことであって、全体の作り方に
よって3mmが正解か不正解は異なってくると思いますので、万能
な答えなんてきっと無いんでしょうね。

結局、実際に楽器を弾いて、「あなたの楽器が欲しい」と言ってく
る人がいるなら、それが唯一の正解のような気がします。

ちょっと格好つけすぎですね。反省。。
matsu |  2010.08.17(火) 18:25 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

*Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | BLOGTOP |